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2010.5.11

サービスは「思いやり」

小山薫堂氏の心に響く言葉より…


僕はいつも、企画はサービスで、サービスは「思いやり」だと言っています。
どんな仕事でも「企画=サービス=思いやり」が必要です。

例えば、ネジを作っているだけの仕事でも、
じゃあネジを運ぶ人がどうやったら楽しく運べるだろうか……
と考えることもひとつの企画でありサービスなのです。

自分の仕事に、世の中の「徳」をどう考え出せるか。
自分が儲かることだけではなくて、これで何人の人を感動させられるか、
誰を喜ばせることができるか、と考える。

そうすれば自然と、自分の中のどこかにあった、
良い「気」のようなものが、自分の全体に満ち溢れてきます。

『社会を動かす企画術』中公新書ラクレ

作家の池波正太郎氏は、タクシーに乗ると必ずチップを100円、
運転手さんに渡していたそうだ。
それは、その運転手さんが気分よくなれば、
次に乗るお客さんにも気持よく接してもらえるから。
そうやって、小さな幸せを順に送っていきたい、と。

小山薫堂さんは、小さなことでもいいから、
何か社会に影響を及ぼすことが大事だと、色々な企画をしている。
すなわち、“しわせの連鎖”だ。

身近なことで、どんなことができるだろうか…

例えば、郵便配達や、宅配便の人たちが荷物を運んできてくれたとき、
「ありがとう」、「ご苦労様」という。
夏だったら、「冷たい麦茶くらい出す」、「おしぼりがあったらもっとすごい」と、
どんどん、考えていく。

車に乗っているとき、横から入りたい人がいたら、「気持よく入ってもらう」。
さらに、その時、笑顔で、うなずきながら手で「どうぞ」と態度で示す。

日常のさりげないできごとを、少しひねって、相手を喜ばせることを考える。
そんな、格好いい「思いやり」を実践したい。

そうすれば、世のなかに「徳」が一つ増え、
自分にもいい気がめぐってくる。



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