2010.4.23 |
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不合理が好きな人 |
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ソニーの創業者、井深大氏の心に響く言葉より…
『学歴とか年齢にとらわれてはいけない。
一つに仕事の好きな人、二つに不合理が好きな人、
そしてリーダーシップのある人を採用したい。』
井深にとって仕事が好きであることはまず基本中の基本。
次に不合理が好きであってほしいと言うのだが、
これには多くの意味合いが含まれてくるだろう。
たとえば、井深は、アメリカのビジネススクール的発想を認めない。
初めにビジネスプランありきでは、何事も創造できないと井深は考える。
一見無駄のように思える研究、バカバカしいようなアイデアが創造の命だと、
この無駄=不合理を解さない人間は欲しくない、ということだ。
不合理をさらに言い換えれば<遊び心>或いは<夢>。
『井深大語録』小学館
我々は、子供の頃から無駄なことはするな、
もっと効率的に動け、不合理なことはしてはいけない、と教え育てられてきた。
無駄な労力や時間を使わず、効率的に勉強をし、
いい学校や会社に入ることが、素晴らしいことだと言われ続けてきた。
最も能率的で、道理にかなった方法で努力し、
非論理的で、理屈に合わないことはやってはいけない、と。
夢見る力や、創造する力や、遊び心は、感性の世界だ。
感性の世界は、不合理で、理性や、論理は通じない。
理不尽であり、矛盾にみち、理屈の通らないことが多い。
しかし、世のなかには、不合理で、おかしなことは多くある。
いちいち突っかかっていたら、身が持たない。
この不合理な世界を一挙に飛び越えることができるのが感性だ。
子供のような、無邪気で素直なアイデア。
およそバカバカしいような夢。
まったく無駄と、人から馬鹿にされるような努力。
絶対に無理、と言われたことに挑戦。
そんな、一見無駄で不合理な、遊び心や夢を
いつまでも持ち続ける人でありたい。
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