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2010.4.22

藤田田(でん)氏の成功の秘訣

日本マクドナルドの創業者、藤田田(でん)氏の心に響く言葉より…

私は、『マクドナルド』の創業者、レイ・クロック氏を尊敬している。
クロック氏のなによりも偉大なことは、五十二歳になって、
糖尿病で不自由になった脚をひきずりながら、
機械のセールスマンからハンバーガーという
新しい事業に挑戦したヴァイタリティである。

五十二歳といえば、日本人なら退職金の計算をして
“第二の人生”の設計を始めようという年齢だ。
とてもではないが、海のものとも山のものともわからない
新規事業を興すなどといったことは考えもしないだろう。

クロック氏は、五十二歳から八十二歳まで三十年間、
『マクドナルド』を陣頭指揮したのである。

『フォーチュン』は「デン・フジタの成功は
“スペクタクラー・サクセス”(目を見はらせるような成功)である」と評価している。

私が“スペクタクラー・サクセス”をかちえたのは、
「人間は裸である」という基本的な哲学を一刻も忘れたことがないからである。
これで儲けてやろうとか、私財を残そうとか、
そういう私心をいだいたならば、確実に私は起業家として失格したにちがいない。

私は、そういう私心はかけらも持たないで、三六五日を事業にささげた。
私の“スペクタクラー・サクセス”は、まことにその結果である。
「人間は裸だ」という哲学は、古今東西を通じて、“成功の秘訣”なのである。

昔、読んだ宮本武蔵の『五輪の書』の一節に宮本武蔵は、

「自分が斬られると覚悟して打ち込めば勝てる。それが剣の極意だ」と説いていた。
本来、人間は裸で生まれてきたのだからなんの悔いもない。
そう思い定めて真剣勝負にのぞめば勝てる。
よしんば負けてもそれはそれで天命だ、というわけだ。

事業に失敗して全財産をなげうっても、それはもとの裸に帰ることだ。
財産を残そうとか、名声を得ようとか、
栄耀栄華を手にしようとか、そういう執着心があると、事業は成功しない。

成功するためには、いつも「私は裸になっていい、もともと裸なんだ」と思いさだめて、
今の瞬間に全財産と全精力をぶつけて、それで失敗してもしょうがないという、
言ってみれば“ダメもと精神”が、私を支えてきた起業家精神だったのだ。

『起業戦争の極意』KKベストセラーズ

「立って半畳、寝て一畳、天下とっても二合半」という言葉がある。
どんなに金持ちで、偉い人でも、立っているときは半畳しか使わないし、
寝ているときは一畳の広さだけ。
そして、一度に食べる量は天下人の秀吉でも二合半だけ。

まさに、「はだかにて 生まれてきたに 何不足」(小林一茶)の心持だ。
この世に生まれてきたことだけでも奇跡なのに、それを忘れ不満をいう。
生まれたときは、何も持っていない。

成功の秘訣は、「人間は裸だ」という哲学。
資本主義の権化のような藤田氏が、儲けてやろうとか、
私財を残そうという私心を持たなかったというのは凄みのある話だ。

私心があり、欲があると、勝負事は切っ先が鈍る。
思いきって突っ込めないし、挑戦や冒険ができない。
失敗したらどうしよう、と思うからだ。

しかし、失敗しても、裸一貫、またやり直せばいいと、
潔(いさぎよ)く思ったとき、道は開ける。
執着心がない人、私心がない人は、とらわれがない。
とらわれがない人は、成功する。

私心のない大きな望みを持つ人は、あたかも無欲のようにも見える。
大欲は無欲に似たりだ。



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