2010.4.21 |
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我慢を笑いに変える |
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齋藤一人さんの心に響く言葉より…
俺の教えの基本があるんだよね。
「日常生活の、大概のことは我慢するんだよ」って。
例えば、ファミリーレストランとかに行って、
ものすごく愛想の悪いウエイトレスさんがいたとします。
にこりともしないで「次、なんですか」みたいな顔している。
普通の人なら怒っちゃうかもしれない。
一人さんの教えは、そこで「これは修行が来た」と思うんですよ。
それで、この鉄仮面みたいな女の人を、なんとか笑わせてみようと。
皆で「笑顔がすてきだね」って。
そうするとウエイトレスさんも思わずにっこり。(笑)
技あり、ですよね。
なにかあるたびにいちいち腹立ててると、自分の人生が台なしになっちゃう。
で、我慢すりゃすむんだってのが俺の考えなんだよ。
ところが、我慢っていうのをしていると、だんだん暗くなっていじけてくるんだよ。
だから、俺はその、我慢というものを我慢というかたちじゃなくて、
ユーモア、笑いに変えればいいんだよって。
その基本が「わがまま言うなよ」と「いばるなよ」ってこと。
以前、飛騨高山に行ったとき、すごい変な喫茶店に行ったんだよね。
それで「やっぱし旅先に来て、俺たちが求めるものはインパクトだって」。(笑)
飛騨高山っていうと、あそこを思い出す。
今度、飛騨高山に行ったら、また、絶対そこの喫茶店行くんだって。(笑)
だから、どれぐらいそれが笑い話に転化できるかっていうことなんだと思う。
『幸福力』マキノ出版
昨今は、店でも、会社でも、役所でも、学校でもキレる人が多い。
ちょっとしたことに腹を立て、気が狂ったように責め立てる。
お金を払えば王様かもしれない。
しかし、逆の立場にたってみればわかる。
その言い分が、どんなに正しいことであっても、
過酷に責められ、怒鳴られ、非難されたりしたら、
テンションも下がり、ほんとうに嫌な気持になる。
どんな最悪のときでも、それを笑いやユーモアに転換して対応できる人は、
最高に魅力的な人だ。
お金を払っているからといって、いばったり、わがままを言う人は最低だ。
現代人は、我慢ができなくなった。
物がゆたかになればなるほど、逆境や、貧乏に耐えられない人が増える。
我慢は、等しく現代人に課せられた天からの試験なのかもしれない。
これをクリアーしなければ、次々と課題がやってくる。
しかし、我慢ばかりをしていると暗くなる。
だからこそ、そこに笑いが必要だ。
わがまま言わずに、いばらずに、
我慢を笑いに変えていく、これこそが毎日の粋(いき)な修行だとおもう。
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