2010.4.5 |
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好かれるため、もっと感性を磨く |
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日本経営合理化協会の牟田学理事長の心に響く言葉より…
事業家にとっての評価は、決して記憶力が中心ではない。
つまり、知性の高低で評価を受けないのが社長である。
むしろ、人間の右脳を鍛えて感性を磨くことが、事業家としての器を決定する。
評価のほとんどが、正誤表よりも、好き嫌い、喜怒哀楽が主体である。
結婚相手を選ぶ時はもちろん、ネクタイ一本でも、
食事を選ぶときでも、決定要素は「好き嫌い」である。
お客様が、自分の商品を買ってくださる最大要因も、好き嫌いに他ならない。
時に法律とか、数字とかがあって、
正誤で選択する場合もあるが、それは全体の一割程度。
人間の行動範囲は、圧倒的に好き嫌いである。
事業家であれば、自分たちが何を扱っていても、
繁栄や繁盛の大部分が好き嫌いで決まることを知っていなければ、
成功はできない。
消費構造がなぜ変化するか、
価値観がなぜ急激に変わるかは、人々の好みの変化である。
それが流行、ブームを生み出すのである。
たくさんのネクタイの中から、ただ一本を選びだすのは、
それをすきだという、えこ贔屓(ひいき)からである。
それを買う人の心理は、たくさんのネクタイの中から、
ただ一本に恋しているようなものだ。
商品も、サービスも、事業も、好かれないと繁盛しない。
好かれないと、絶対に売れない。
好かれるためにはまず、感性に訴える商品、売り方を意識しなくてはいけない。
『打つ手は無限』サンマーク出版
事業家であろうと、誰であろうと、人から好かれない人は成功はできない。
好き嫌いや、喜怒哀楽は、人間のもっとも根源的な感情だからだ。
人生の楽しさや、喜び、幸福感、はこの根源的な感情からしか生まれない。
人は数字や理論では動かない。
また、正しいとか、正しくないという正誤でもなく、
好き嫌いという感性によってしか動かない。
現代人は、感性が衰えているという。
大人になるにつれ、感じる心に厚い殻(から)ができてしまうからだ。
他人の痛みや、悲しさや、喜び、がわからなかったり、
感じることができない人が増えている。
人は、誰でも子どもの頃は、喜怒哀楽そのままに生きていた。
うれしいときは喜び、不正やずるいことに憤(いきどお)りを感じ、
悲しいことに涙し、楽しければ大声で笑った。
大人になるにつれ、感情を押さえ込むことを重ねてきた。
それが、心に厚い殻をつくり、感性を鈍くさせる。
感性を磨くには…
笑うこと。
感動すること。
人の喜ぶことを考え、実行すること。
商品も、サービスも、事業も、好かれないと繁盛しない。
それは、人も同じ。
好かれなければ、先輩や上司からのヒキもない。
好かれるため、もっと感性を磨きたい。
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