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2010.3.24

おべんちゃらを使いこなす

フランス文学翻訳家であり、大学教授の樋口裕一氏の心に響く言葉より…

いつもおべんちゃらばかりを言うべきではない。
だが、現実問題として、ビジネスマンとして生きていく限り、
おべんちゃらを避けて通ることはできない。
他人に気に入られようと思ったら、
何よりおべんちゃらを使いこなす必要がある。

だれにでもできる、それほど見苦しくないおべんちゃらとは…

『褒められたいものを褒める』
おべんちゃらの基本は、
相手が褒めてほしいと思っていることをしっかりと褒めることだ。
そして、最も簡単なのは、目に見える結果を褒めることだ。
相手が仕事の成果を上げたとする。
黙っていたのでは、敬意が伝わらない。
「すごいですねぇ」
「お手並み拝見しました」などでいい。
実際に思っていることの二倍くらいの感じで褒めるといい。
とはいえ、もちろん、褒める価値のない時には、
無理をせず、黙っておくほうが無難だ。

『鋭いところを褒める』
もっと高度なのは、表面的ではない、
目に見えないところを褒めることだ。
表面からは見えにくいが、
相手がひそかに自信をもっているところを、察して褒める。
たとえば、相手が仕事の中で
独創的な企画力を褒めてほしいと思っている時、
それを察してしっかりと独創性を指摘する。
すると、相手は「こいつ、わかってるじゃないか」と思うだろう。
それを見出すには、
相手がいつも何に重点を置いているかに気をつけるのがコツだ。
日頃から「独創的であれ」「他人のまねをするな」
などと口に出しているとすれば、その人は独創性を重視している、
自分でも独創性に自信があるのだろう。

『意外なものを褒める』
本人も意識していない点を褒める方法がある。
本人は全く自分の行為が優れているとは思っていない。
むしろほかのところに自負を感じている。
あえてそんなところを褒める方法だ。
的外れな褒め方であってはいけない。
言われたほうも、「そうかもしれない」
と思わせるものであるのが望ましい。
本人が謙遜して「そんなことはないんじゃないかな」
などと口に出したとしても、
表情にまんざらでもない気持が表れていれば、成功だ。
少なくとも相手はこちらに好感を持ってくれる。
一度だけでは、言われたほうも本気にしないが、何度か言ううちに、
本気であることが伝わり、まんざらでもない気持は、さらに高まる。

『他人に向って代わりに自慢する』
人間は自慢したい気持を強く持っている。
そして、そうでありながら、それを口に出せずにいる。
だから、おべんちゃらを本人だけでなく、
本人を前にして、ほかの人に言う方法がある。
「課長は実はカラオケの名人なんですよ」
「課長の独創性はすごいんです」
などといった要領だ。
こうすることによって、宣伝係としての役割を果たすことになり、
その分上司の覚えがめでたくなる。

『「人間通」の付き合い術』中公新書ラクレ


人の褒め方はむずかしい。
間違えると、歯の浮くようなおべんちゃらとなってしまう。

「おべんちゃら」とは、相手を喜ばせるため、
口先だけのお世辞や、ご機嫌取りのことを言う。
しかし、おべんちゃらはうまく使いこなせば、
日常生活でのギクシャクしがちな関係をよくする、最適な潤滑油となる。

その具体的な褒め方があるという。

「褒められたいものを褒める」
「鋭いところを褒める」
「意外なものを褒める」というのは、
心理学でターゲットストロークという。

ターゲットストロークとは、相手の最も関心を持っていることや、
一番認めて欲しいと思っていることに対してストロークを与えることだ。

「洋服のセンスがあまりにいいので、服装関係のお仕事かと思いました」
「あなたと会っていると楽しくて、つい時間のたつのを忘れてしまいます」
「あなたのメルマガのお陰で、元気がもらえました。もう一度頑張ってみようかと思います」


思わず、うれしくて顔がほころんでしまい、
ジワーっと喜びがわいてくるようなストロークのことだ。
今までずっとほしかったストロークでもある。


自分にとって心に響く最高のストロークをもらったときは、
人生さえも変わってしまうことがある。

一度あきらめかけていた夢に、再度チャレンジする気になったり、
自分の生きる道が見つかり、もっと頑張ろうという気持になったりもする。


相手の褒めてもらいたい、核心のターゲットを見つけるには、
日頃その相手を観察し、その人に興味がなければならない。
的外れなストロークは、それこそ、ただのおべんちゃらになってしまうからだ。


「おべんちゃら」という言葉の響きは悪いが、
口先だけのただのお世辞ではない、
心に響くようなターゲットストロークという、おべんちゃらを使いこなしたい。



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