2010.3.11 |
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ポジティブすぎる人は運を逃す |
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「ユダヤ人大富豪の教え」で有名な、本田健氏の心に響く言葉より…
「ポジティブ思考の人は運がいい」
というイメージがあるのではないでしょうか。
たしかに、前向きに物事をとらえる人は、
運をうまく引き寄せることができるように思えます。
しかし、ポジティブになりすぎると、人はまた運を逃してしまうのです。
たとえば、お客さんから、たて続けに同じようなクレームがあったとします。
バランスのいい人は、「なぜだろう?」とその原因を追究して、
問題を解決していくので成長することができます。
ポジティブすぎる人は、クレームが起きたとき、
「まあ、そういう変な客もいるさ。気にしないようにしよう」
と言って、反省しません。
また、従業員や奥さんが文句を口に出していないだけなのに、
すべてがうまくいっていると勘違いしていたりします。
こういう人は、成長することがありません。
前向きと無神経は違うのです。
物事には、必ず、ポジティブな面と、ネガティブな面の両方があります。
その両サイドを見られるようになると、物事の本質がつかめてきます。
ポジティブすぎる人は、どうしてもそのあたりが抜け落ちているのです。
その態度が、繊細な人、感受性の鋭い人には、
無神経に見えて、嫌われてしまいます。
自分では、知らないうちに、運を逃してしまうのです。
『強運を呼び込む51の法則』大和書房
何事も、「すぎる」といいことはない。
例えば…
優しさが過ぎると、過保護になり、
気配りもすぎると、過干渉で、おせっかいとなり、
リーダーシップもいき過ぎると、強圧的になり、
正義感もいき過ぎると、押し付けとなり、
冷静で客観的であり過ぎると、冷たく感じられ、
無邪気で、天真爛漫(てんしんらんまん)であり過ぎると、
傍若無人(ぼうじゃくぶじん)で、わがままとなり、
素直で、従順であり過ぎると、だまされやすくて傷つきやすくなる
ポジティブ思考はいいことに決まっている。
しかし、それが行き過ぎたとき、繊細さや、
ある面での臆病(おくびょう)さを無視する。
成功者は、強力なポジティブ思考を持っている。
だが、同時に常に、小さなことをないがしろにしない。
神経を張り巡らせ、ちょっとした小さな変化を見逃さない。
その小さな変化が、後になって大きな変化や、
大きなクレームに発展する可能性があることを知っているからだ。
人の行動は、大胆にして、繊細でなければならない。
繊細で、神経が行き届いていなければ、
小さな問題が、大問題になるのに、たいして時間はかからない。
先の読めない、気働きのない「ポジティブ」は、
ただのガムシャラで無鉄砲で危険な思考だ。
「ポジティブすぎる人は運を逃す」
物事の両面を見て、深く考え、行動したい。 |
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