2010.3.6 |
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ストレスをやわらげる人間関係 |
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ストレス医学で有名な森本兼曩(かねひさ)氏の心に響く言葉より…
ストレスを全くなくすことはできません。
大自然と接する時間をなるべくたくさんもち、
自分を情緒的に助けてくれる人をしっかり見つける。
この二つが、ストレス社会を元気に生き抜くために大切なポイントです。
ストレスを感じやすい方には、敏感で人間的に素晴らしい方が多い。
そういう方は何かあったときに一人で悶々としてしまうのではなく、
何でも相談に乗ってもらえ、
ストレスをやわらげてくれる人間関係を作っておくことが非常に重要です。
『「無駄な抵抗はよせ」はよせ』日垣隆・ワック文庫
ストレスに対するには、自分の愚痴を聞いてくれたり、
辛いことや悲しいことに共感してくれる人を持つことだという。
昨今は、前向きでいることや、否定的な言葉を使ってはいけない、
というのがあまりに行き過ぎて、心配になることがある。
もちろん、基本姿勢としては、
マイナスの考え方をしてはいけないことは、明々白々とした事実だが、
人生には、時として、どうにもならないくらい辛いことや、
泣きたいことが起こる。
そういう時に、心を偽り、我慢を重ね、
前向きであろうとすると、病気になってしまうことがある。
辛い気持ちは、いったん吐き出してしまえば、いつか必ず元気になる。
ためておくことが問題なのだ。
森本氏の著書には「プラス思考だけじゃダメなんだ!」(サンマーク出版)がある。
そこには、
『自己治癒力を発揮するためには、
自分が置かれている客観的な状態や
自分の本心をきちんと認識しなければいけません。
ただ単にプラス思考であれば良い、
マイナス思考であってはいけない、
という話ではなのです。
肩の力を抜いて、自分の限界や弱さを見極める。
そこから自己治癒力が発揮される道も開けるのです』
という。
つまり、自分の弱さや限界をさらけ出せる場所が必要だということだ。
事業にしても、人生にしても、誰もが大成功できる訳ではない。
むしろ、ほとんどの人は平凡で、
普通の生活の中から幸せを見つける道を選ぶ。
テレビに出たり、講演して成功した人を見て、
自分が負け犬だと思う必要はない。
ないことを嘆くことより、あることに感謝する人生だ。
あまりに突っ走りすぎると、そのストレスがどんどんたまり、
あるときピーンと張った糸が、
プツンと切れるように心が折れることにもなる。
そうなる前に、どんな話でも聞いてくれるパートナーや、
信頼できる友や、師匠をもつこと。
そして、大自然に触れること。
都会にいて自然が少なければ、神社なり、公園に出かける。
自然は、我々のストレスをリセットしてくれる。
肩の力を抜き、ストレスをやわらげる人間関係を作っていきたい。 |
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