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2010.3.2

むずかしいことをやさしく

アインシュタインは、自分の理論を構築するのに、
ひとつの方法を試みた。
それは、新しい着想を得たら、
自分の口で他人に説明してみることだった。
それも相手は物理学の教授とか知識人ではなく、
中学生くらいの学校の生徒にである。

アインシュタインは、中学生にも理解できる説得力が
自分の理論には必要であるとの考えから、
中学生が「わかった」と言うまで、
何度も理論の手直しをしたという。

素人にもわかってもれえるから、
発想は現実的で生産性を持つのである。

素人が、「よくわかる」と言ってくれるから、その発想には、
多くの人を説得するだけの論理が貫かれているのである。

『脳を鍛える』高杉俊一郎・経済界

井上ひさし氏の言葉に、
「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに ゆかいなことをまじめに」
という名言がある。

これは、文章を書く際の心構えだそうだ。

禅の名僧、良寛さんにこんな逸話がある。

良寛さんに馬之助という甥(おい)っ子がいた。
馬之助があまりに放蕩三昧なので、
良寛さんは周囲から、説教をしてくれるように頼まれた。

しかし、何日たっても、良寛さんは何も言わない。
とうとう、四、五日たってしまい、帰ることとなった。
良寛さんが、出かけようと玄関に腰掛けたが、
わらじの紐(ひも)がうまく結べず、馬之助に結んでくれるよう頼んだ。

わらじを結んでいる馬之助の首筋に、何か冷たいものが落ちてきた。
びっくりして見上げると、良寛さんの目には大粒の涙があった。
その姿を見て、馬之助はすっかり改心したという。

良寛さんは、言葉をひと言も発することなく、甥を改心させた。
そこには、むずかしい禅の理論や、宗教の教えもない。

涙一つだ。

禅とは、単に示す、と書くが、
複雑な事象や教えを、単純明快に、そして行動で示すということだ。
名僧の教えは驚くほどシンプルで、分かりやすく、禅臭くない。

自分でわかっていない人ほど、話は難解だ。
身についていないからだ。

むずかしいことをやさしく、を実践したい。



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