2010.2.17 |
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「バカ」になれる人ほど「人望」がある |
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伊吹卓氏の心に響く言葉より…
美人は冷たいとよくいう。
美しいということに罪はないのだが、
美人に対してチヤホヤする人が多いから、
しだいに当人の性格もゆがんでいくのかも知れない。
それと同じことが、利口な人にもいえる。
利口な人は、人をバカにすることがよくある。
利口な人は、理屈に走りやすい。
そうしたことが、冷たい感じを与えるのであろう。
利口であることにも、もちろん罪はないのだが、
利口ぶる人に対して、恨み、ねたみを感じるし、
その人が嫌いになるものである。
だから利口ぶってはいけないということになる。
それでは、どういうことがバカぶることになるのであろうか。
それは、謙遜、謙虚、つまり、「能あるタカは爪をかくす」
の姿勢を持つことである。
『「バカ」になれる人ほど「人望」がある』伊吹卓・大和出版
利口な人は、人を小馬鹿(こばか)にすることがある。
いかにも軽蔑した態度をとる。
「おまえ、そんなことも知らないのか」と。
だから、人には好かれない。
自分の知っていることをひけらかすのは、
「自分を認めて欲しい」気持ちの裏返しだ。
「あなたは、すごい人だ」
「よく、そんなことまで知ってますね」
と褒めてもらいたい。
同様に、
人は、傲慢な人は嫌いである。
傲慢とは、おごり高ぶって人を見下すことだ。
自分のほうが偉いと思っているから威張る。
テレビの会見等で問題になる人は、この傲慢さが出ることが多い。
傲慢な人はいつもチヤホヤされている。
心地いいことばかり言われているから、
会見などで、何か自分の非を指摘されると、
「こんな偉い俺様に向かって、何を言っているのだ」
「もう一回勉強しなおして来い」
「ちぇ、うるせぇな」
となる。
人は、冷たい人は嫌いである。
冷たい人は、傲慢で利口な人。
温かい人は、謙虚な人。
「あいつはバカだなぁ」といわれるくらい、いつも謙虚であり続けたい。 |
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