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2010.2.10

負けた人にも声援を

「江戸しぐさ」で有名な、越川禮子(れいこ)さんの
心に響く言葉から…

お金をたくさん稼いだ人が勝ちで、
そうでない人が負け…
その基準がお金なのですから、
なにおかいわんやです。

まったく品格のない、
野暮なご時世になってしまったと感じるのは
私だけではないはずです。

江戸の人々には、負けた者、
つまり失敗した者にこそ声援を送るという心根がありました。

例えば、江戸の花相撲。

勝った力士がみんなの祝福を受けるのは
当たり前ですが、江戸の町衆は、
負けた力士だけを招いて宴(うたげ)を催しました。

負けた力士を慰労し、
再び彼らの士気を鼓舞させたのです。
『野暮な人、イキな人』越川禮子・パンドラ新書

先日、スポーツキャスターの舞の海さんの講演を聞く機会があった。

舞の海さんは、関取の中では、
もっとも小柄な力士の一人だったが、
華麗な技をくりだし、平成の牛若丸と呼ばれ、
親しまれた人だ。

講演の中で、勝ったとき、ガッツポーズをする力士の話になった。

舞の海さんは、現役の頃、
師匠から「勝ったら、悲しそうな顔をしろ」
と教えられたそうだ。

相撲は古来より、神事の一つであり、
他のスポーツとは一線を画す。

勝ったときには、負けた人がいること考えろ、ということだ。

つまり、惻隠の情。

弱者や敗者に対するいたわりや思いやり、
そして共感と涙だ。

だから、相撲においては、
勝ち誇るような、ガッツポーズはもってのほか。

江戸の人たちが、負けた人だけを集めて宴を催す…

なんてイキなことだろう。

負けた人、失敗した人にも温かい声援を送る、
そんな人でありたい。



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