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2010.2.5

態度を磨こう

アメリカのエンポリア・ステート大学の
心理学者デーヴィス博士たちは、
とある小さなファミリーレストランにおいて、
店員に立ったまま注文を受けさせたり、
腰を折って注文を受けさせてみたりした。

この実験では、ランチとディナーでの
料理の注文数が分析されたのだが、
どちらとも腰を折って応対したときのほうが、
お客はたくさんの料理を
注文してくれることが明らかになっている。

言うまでもないことだが、
お客の注文を聞く店員は同一人物であった。
ただ、実験的に姿勢を変えただけなのである。

だが、腰をかがめて注文を聞くだけで、
お客は約20%も一回の食事に
かけるお金を増やしてくれたのである。
『深層心理で売る技術』内藤誼人(よしひと)PHPより

このほかには、にこやかな笑顔で接客するグループと、
無表情で接客するグループに分けた実験もした。

この実験では、
89組の合計193名のお客のうち、
どれくらいのお客がチップを払ってくれるのかが分析された。

無表情でも27%のお客がチップを払ってくれたが、
笑顔のほうは33%と、6%も多かったそうだ。

「謙虚な態度」を具体化すれば、腰を折った接客になり、

「大切にお迎えしています」とか、
「どうか、リラックスしてください」
という気持ちを表す態度が笑顔だ。

どんなに心で「お客さんが大事」と思っていても
それが、言葉や行動で示されなければ、お客さんには伝わらない。

いくら相手を大切に思っていても…

腕や足を組んで話を聞いたり、椅子にふんぞり返ったり、
険(けわ)しい表情をしていたら、

人は自分をないがしろにしている、としか思わない。

人間関係をよくするには言葉も大事だが、態度を磨くことがとても大事だ。



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