ご注文はこちらから

パクチーのサプリメント・パクチーエナジーゴールド(コリアンダーのサプリメント)
トップページ製品紹介特長・成分会社案内特商法に関する表記買い物カゴよくある質問人の心に灯をともす


2010.1.24

洒落(しゃらく)のすすめ

鎮西(ちんぜい)《九州》一の風格と賛嘆された、
真木和泉(まきいずみ)は…

『胸懐(きょうかい)は洒落とあらまほしきことなり。
是は大かた人の資質による事なれど、
平生(へいぜい)の習にても如何にもなる者なり。
徳あるもの先(ま)ずは洒落なるものなれど、
おのづから、一箇の工夫ありと覚え侍る。』

心、胸の中には洒落という
徳をもっておいてもらいたいものである。

大半は生まれつきであるけれども、
これは修養によってどうにでもなるものである。

徳があるというと自ら洒落になるものである。

この「洒」は「あらう」という文字、汚れを洗う、
さっぱりしておることである。

大まかで、こせこせしない。

したがって、人が目に角をたてたり、
口を尖(とが)らせたりするようなときに、
それを屈託なくほぐしてしまうことを
洒落(しゃれ)るという。

それに内容がなく、
あるいは低級だと駄洒落(だじゃれ)となる。

駄洒落は下品だが、
本当の道徳的な洒落は実にいいものである。
『東洋人物学』安岡正篤・致知出版社

九州の久留米に生まれ、
明治維新の礎となった英傑である真木和泉は、
士たる者、人物には洒落がなければいけない、
と言っている。

洒落(しゃらく)とは、
物事にこだわらず、
さっぱりしているさまをいい、
そのことを、シャレているという。

「しゃらく」は「しゃれ」とも読むが、
洒落(しゃれ)というと、ジョークを言ったり、
人を笑わせることのように思うが、
もともとはそうではなく、
人が口角泡を飛ばして大激論し、
険悪な雰囲気になっているときに、
その場を和ませたり、
ほぐしたりすることをいう。

この「ほぐす」、と言う行為は、
もつれた糸をすっきりとさせたり、
こり固まったことを柔らかくすることだ。

それには、洒落(しゃれ)た一言が必要となる。

一言の内容もさることながら、同時に、
こせこせしないで、おおらかであるという、
ゆったりとした間(ま)も大事だ。

あたかも、落語の名人のような。

洒落は、修行で身につけることができるという。
それは、徳を身につけること。

自らの徳を高める勉強が、
洒落(しゃれ)た人となる修行と同じだとは、
なかなか味がある教えではないだろうか。



人の心に灯をともす 一覧へ戻る