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2010.1.20

韋駄天(いだてん)走り

日本人が物を食べると言う場合、
共食という意味であり、
共食は神の前で食べるということです。

ですから、本来は神様を
まつってあるところで食べたわけです。

仏教が庶民の間に浸透してくると、
大黒天(だいこくてん)が
台所の神様、いや仏様になってくるのです。

寺で女房のことを大黒様というのは、
おカミさんというのと同じです。

大黒様は、インドの食料の神様のことです。
禅宗では、韋駄天(いだてん)と言うのです。

韋駄天といえば、
素早く走ることをさす言葉ですが、
ほんとうは仏教の韋駄天からきています。

韋駄天は、仏のために、
遠く宇宙の彼方の宙天に行って、
食料を集めて来ます。

非常に早く走るから、
「韋駄天走り」という言葉が生まれたのです。

一方、ご馳走(ちそう)という言葉もありますが、
この馳走というのも走るという意味です。

やはり、これも韋駄天が走って行って、
食物を集めてくるところからできた言葉です。

韋駄天は食物を集める者、
大黒天はそれを管理する者。
『人づきあいの日本史』樋口清之・天山文庫より

韋駄天は、他の人のために、
駆けずり回って食料を集めてくる。

それも一刻も早く。

食事をするときは、
それを提供する人がいて、食べる場所がある。

仏教では、
その場所を食堂(じきどう)といい、
そこには、仏像が安置してある。

だから、食事をするときは、作法があり、
威儀をただしてたべる。

最近では、カップルや、家族で食事するときに…
ひじをついたり、
背中が曲がっていたり、
足を組んだり、
携帯をいじっていたり、
会話がなかったり、
と作法ができていなことが多い。

奥さんを、カミさんと呼んだりするが
台所には、カミという大黒様もいる。

韋駄天が駆けずり回って食事を用意しくれ、
神や仏の前で食事をするのだとしたら、
我々は、もっと威儀を正して、
日々のご馳走を
感謝の心でいただかなければいけない。



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