2010.1.8 |
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ロックフェラーの人生 |
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ジョン・D・ロックフェラーの人生には、
驚くべきことが少なくとも三つある。
第一に、彼はおそらく歴史に前例のない巨富を築いた。
スタートしたときは、1時間4セントの給金で
カンカン照りのジャガイモ畑を耕した男が…
それでいて彼の初恋の女性は彼の求婚を拒否した。
どうして?
「あんな将来性のない男に、
むすめをくれてやるようなことはできません」、
と母親が言ったからである。
第二に驚くべきことは、
彼はこれまでの歴史に前例のない巨額の金を
各方面へ寄付している。
ロックフェラーは大学を出ていない。
16歳からは全く勉強と縁が切れた。
それでいて大学へ寄付している。
第三に驚くべきことはロックフェラーが97歳まで生きてきたことだ。
『D・カーネギー 人生のヒント』知的生き方文庫
ロックフェラーは、求婚を拒否されたという。
しかも、「将来性がない」、という理由で。
ことほどさように、他人の将来性など見抜ける人は少ない。
安岡正篤師に「人を観る」という一文がある。
人を観るには通常五つの要点があるという。
それは…
容貌姿態(ようぼうしたい)
言語動作
衣裳服飾
気韻精霊(きいんせいれい)
風度温籍(ふうどうんしゃ)
『安岡正篤 一日一言』致知出版より
容貌姿態、衣裳服飾は外見であり、人相だ。
言語動作は、日常の言葉の使い方であり、立ち居振る舞い。
風度温籍とは、人間としての格であり、度量の広さや包容力のことである。
気韻精霊とは、気品であり、精神のことである.
この中で一番大事なのが気韻精霊。
外見や言葉や、立ち居振る舞いも、すべては精神から生まれるからだ。
人の将来性は、その人が本来持つ精神、
すなわち、にじみ出るような気品や、湧き上がる気力、気迫で決まる。 |
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