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2009.12.18

奇跡のリンゴ

「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんの素敵な言葉から…

「なして(何で)農薬も無くて、りんごできるんだべ」

「よく聞かれるんだども、私にも、よく分からないのかな。
きっとあまりにも私バカだから、りんごの木が呆れて
実らせてくれたのかもしれない。ハッハッハ」

なぜ農薬も肥料も使わずにりんごが実るのか、
その科学的なメカニズムは今なお明らかになっていません。
確かなことは、木村さんの雑草の生い茂った畑には、
多くの虫が息づき、カエルが卵を産み、鳥がさえずる。
そこは本当に気持ちがいい場所です。
りんごの木にとっても、きっと同じだと思うのです。

奇跡のリンゴ。
木村が作るリンゴは、そう呼ばれていた。
『奇跡のリンゴ』幻冬舎

この「奇跡のリンゴ」はNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で
放送され、異例の大反響を呼んだ話を本にしたもの。

リンゴの無農薬栽培など不可能、というのが今でも定説だそうだ。
それを覆(くつがえ)したのが、木村さん。

自殺を考えたという若い人からの電話があった。
その電話に対して…
「バカになればいいんだよ。
バカになるって、やってみればわかると思うけど、そんなに簡単なことではないんだよ。
だけど、死ぬくらいなら、その前に一回はバカになってみたらいい。
同じことを考えた先輩として、ひとつだけわかったことがある。
ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合うことができるんだよ、とな」

このバカになるという木村さんの行動が半端ではない
農薬をやめ、10年近くリンゴが実らず、木はほとんど枯れそうになった。

やがて、収入はなくなり、家族も巻き込んでの極貧の生活となった。
最後には自殺も考え、ロープを持って山に登って自殺場所を探した。

その時、投げたロープが枝にかからず、落ちた先の斜面で、
稲妻に脳天を貫かれたような衝撃的なことを悟った。

「自然の森の木は、農薬など必要としていない」という事実だ。
結局は土が大事で、それには雑草があることも大事だというのだ。
そうすると、土はふかふかになり、木は根を長くのばしやすくなる。
すると、木は強くなり、害虫にも耐えられるようになる。

木村さんは言う
「農薬をつかわなくなってわかったことがあるのな。
農薬を使っていると、リンゴの木が病気や虫と戦う力を衰えさせてしまうのさ。
楽をするからいけないんだと思う。
クルマにばっかり乗っていると、足腰が弱くなるでしょう。
同じことが起きるわけ。
それでな、リンゴの木だけじゃなくて、農薬を使っている人間まで病気や虫に弱くなるんだよ。
病気や虫をちゃんと見る必要がなくなるわけだ。」

これは、リンゴの木だけの話ではない。
我々も便利さに慣れてしまうと、見えなくなることが多くなる。

クルマのナビを使えば使うほど、ナビに頼り、道を覚えなくなる。
テレビや雑誌の情報があふれれば、あふれるほど、自分の目と足で本当の情報を見つけなくなる。
熱が出ればすぐに解熱剤を飲み、熱と戦おうとする自らの力が、どんどん弱くなる。

木村さんの笑顔は実にいい。
それも、大きな声で楽しそうに、「意味もなくよく笑う」

人には、ある面での狂気と、楽天主義が必要だ。

つかのまの一生…
一つのことをトコトン、気が狂ったように、追求できたら幸せだ。



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