2009.12.8 |
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他人に好かれる人に |
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中村天風師の胸に響く言葉から…
【他人(ひと)に好かれる人になりなさい】
有意義な幸福な人生を生きるのに、
なにをさておいても必要なことがあります
それは、
「他人(ひと)に好かれる人間にならなければいけない」
ということであります
なんでもないことのようですが、これがもう人生の一番の
根本基礎なんであります
過去に面白い経験が一つある
学生のころ、いつも首席で、成績抜群な男がいたんです
すばらしい理解力があるうえに、記憶力がすぐれていて
この少年が社会人になったならば、すばらしい出世街道を
邁進(まいしん)するだろう、というふうに誰もが思っていた男なんです
私は、こういうお仕事をする前に、銀行を経営していたことがあるんですが、
その銀行の庶務課に、どっかで見たことのあるような顔だが、
思い出せない一人の男がいたんです
「君、どっかで見たことのあるような顔だがなあ」
「いや、そのうちごあいさつに伺おうと思っておりましたが、
実は私、学習院の中学部でご一緒だったものです」
と言うんですよ
あの優秀な成績をもった彼が、本来ならもう立派な銀行の頭取か
会社の社長になりえる資格をもった人間が、いまだに平(ひら)の
事務員で働いている
その原因はどこにあるかというと、あまりにも出来がよすぎた結果として
「他人に好かれる」という肝心なことに気がついていなかったんでしょう
みなさんの仲間にも、何をしても抜け目がなく秀(すぐ)れていて
それで何となく人好(ひとず)きのしない人が、一人や二人おりはしませんか
『君に成功を贈る』日本経営合理化協会
子供の頃から成績がいい人は、ほとんどが記憶力のいい人だ
あまり勉強しなくても、学校の授業を一度聞いただけ覚えてしまう
つまり、テープレコーダー的記憶再生能力に長けている人
『「記憶力」と「創造力」は常に足して10にしかならない』
『記憶力と創造力は反比例する』
とは、境野勝悟氏の言葉
境野先生は、卒業生の半分が東大に行くという高校の先生だった
記憶力は覚え、それを再現することだが
創造力や感性は何もないものを創ることであり、何かを感じること
覚えることだけを子供のころからずっとやり、そのことでほめられ
認められてきた人は、創造力や感性を高める努力を怠る
つまり、他人から好かれる努力をしない
『秀吉が、どんどん出世するので、あるとき大番頭の
柴田勝家が、他の家来たちの思惑も考えて信長を諌(いさ)めたところ
「俺はあいつが好きだ」
と言って信長は、ニッコリ笑ったといいます。
理屈はないのです』
(中村天風述)
いくら学校の成績がよかろうと…
嫌味をいう
悪口をいう
批判が多い
すぐに怒る
機嫌が悪い
暗い
否定的
気遣いがない…
こんな人を好きな人はいません
他人に好かれる努力が大事です |
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