2009.11.15 |
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| 魂のトランペット奏者 |
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少し前に魂のトランペット奏者
世界の日野皓正（てるまさ）さんの
講演を聞いたことがある
日野皓正さんはジャズ界の巨匠
ニューヨークを拠点に
常に新しいチャレンジをしてきた
日野皓正さんの言葉より…
血の出るような努力をした人に何かがくる
極めた人には声が聞こえる
自分をそこまで追い込んだ人にそういうヒラメキがくる
そう、誰かにやらされているような…
どれだけ人に愛を与えることができたか
ギブアンドテイクではなくギブアンドギブでいく
自分の好きなことを生業（なりわい）
としてビジネスにできる人は社会から評価される
トランペットは３本の指で演奏するが
例え、そのうちの一本がなくなったとしても
あとの２本が残っていることに感謝する
そう、日々ポジティブに生きる
神様には感謝しかない
素敵な職業につかせてもらってありがとう！って
人間として得意なところが一つだけあればいい
自分の得意なところをずっと、ずっとやっていく
そうすると深くなって
そのことに涙をこぼす人も出てくる
これ以上トランペットを吹いたら死ぬかな…
もう、死んでもいいと思って吹いても死なない
命をステージで落とすのは怖くない
呼ばれた時に死ねばいいだけ
ソニーの２５周年のパーティーが
あるゴルフ場であった
私も呼ばれてその席でトランペットを吹いた
ちょうど、その時激しい雨が降ってきた
出席者は皆、クモの子を散らすように近くのテントの中に逃げた
しかし、たった一人ずぶぬれになりながら
傘もささないで、真正面にすくっと立って
聴いている男がいた
それがソニー会長の盛田さんだった
無邪気でガキで
好奇心旺盛
子供じみていて
６０歳からスキーやスキューバーをはじめた…
盛田さんは天才だった
皆、そんな格好いい男になってもらいたい
電車では絶対に座らない
だって、目の前に女性が来たり
老人が来たりしたら
その時にどくのは格好わるいだろ
トランペットって足腰鍛えておかないと吹けないんだ
だから、立ってるのもトレーニング
そんなふうに毎日をポジティブに考えてるんだ
飛行機のファーストクラスなんかで
威張ってすごい勢いで文句いう人がいる
「こんなまずいタレで蕎麦が食えるか！」…なんて
自分が偉いと思って
上から物をいったり
男だから、女だからとかじゃなくて
誰にでも
「ありがとう」って言える人
「ごめんなさい」
「おはようございます」
って言える人が偉いんだよ
そういう人がでかい人なの
そして…
トークが終わってから
ほっぺたをパンパンにふくらませ
渾身の力を込めてトランペットを吹いてくれた
それは、まるで魂が語りかけてくれるような
心に染みる音色だった
トランペットっていいなぁ…
日野皓正さんが大好きになった |
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