2009.10.25 |
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粋(いき)と陰(かげ)ぼめ |
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江戸東京博物館の小澤弘氏の「粋」についての素敵な言葉より
「粋っていうのは手間暇をみせないことです
たとえば、茶席で大変な準備をしたんだけど
そぶりもみせない、あくまでもさりげなく
知性と思いやり
それに隠されたプライドが
粋の要素でしょうね」
粋の反対は
野暮で、あかぬけしなくて
不粋(ぶすい)
そういう人は…
私がしてやった、と相手に恩にきせる人
こんなすごい人を知っていると偉そうにいう人
自分のことを、やたら自慢する人
自分を必要以上によく見せようとする人
手間暇を見せない
努力のそぶりも見せない
ひけらかさない
さりげなく、淡々と
爽やかに…
なんと粋なことだろう
五日市剛さんの言葉に
「陰口」をやめて「陰ぼめ」をしよう
という言葉がある
ついつい人の噂話などをして
知らないうちに
人の陰口を言ってしまうことがある
しかし、逆に
その人の知らないところで
その人をほめる
別にその人に伝わらなくてもよい
見えないところで
よき事、徳につながることをすること
それを陰徳を積むという
陰徳の第一歩は、まず「陰ぼめ」から
野暮はやめて粋に生きたい |
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