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2009.10.23

嫉妬心と随喜功徳(ずいきくどく)

現代は「嫉妬心」が横行する時代だ

人の成功をうらやみ
金持ちに嫉妬する

自分より優れたものに対する嫉妬もある
容貌や、職業、学校、住まい、車…

皮肉や揶揄(やゆ)も嫉妬心から出るものが多い
特に、政治は嫉妬心が渦巻く世界だ

物が普及すればするほど
公開される情報が多くなればなるほど
他人や物に対する嫉妬心は大きくなる

人と比較するからだ

嫉妬心は、他人の優れたところに
引け目を感じる感情であり
恨(うら)む気持ちでもある

これが行き過ぎたとき、憎悪や敵意となる

『随喜功徳(ずいきくどく)』
という言葉が小林正観さんの本にあった

随喜とは心の底からの喜びであり
心の底から楽しいと思うこと

随喜功徳とは
人が喜んでいるときに同じ気持ちになって
心の底から喜んであげること

これが功徳(徳を積むこと、徳積み)になる
『こころの宝島』より

時として
我々は人の成功や、人の幸福を
素直に喜べないことがある

だが、他人の善きことを妬(ねた)む心は醜(みにく)い

人の懐(ふところ)を斟酌(しんしゃく)なく責める姿勢はさもしい

現代人は「分(ぶん)を知り、足るを知る」
という奥ゆかしさが少なくなってしまった

人と比較せず、自らの道を往き
人の喜びを、心から我が喜びとする

毎日が徳積みの修行だ



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