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2009.10.6

「受け身形」は人を責めない

以前にも講演を聞いたことがあったが
拓殖大学教授の呉善花(オーソンファ)さんの月間「致知」での講演録が興味深かった

韓国人にとって、最も難しい日本語の言い回しが
「受け身形」(受動態)です
私はまずこの受け身形を意識的に使ってみました

そして使えば使うほど気持ちが変化してくることが分かりました

(中略)

能動態では責任は常に相手にあり
「相手が悪い、あなたが悪い」と責める心につながります

しかし「私が悪かった」と考えると、最初は悔しいのですが
だんだんと気持ちが穏やかになってくるのを感じました

「女房に逃げられた」

これに対し、韓国では
「女房が逃げた」という言い方しかできません

しかも、それに加えて
うちの女房はとんでもない人間だということを人に主張します

一方の受け身の言い方を聞いた側は奥さんが悪いというよりも
「奥さん一人守ることができずなんともだらしのない男だ」
と、感じるのではないでしょうか

このように日本人はいたるところで反省をしています

その際、責任も徹底的に自分に持っていこうとします
(月間「致知」2009年7月号より)

呉善花さんの話はいつもハッとさせられる

我々が、何気なく使っている言葉や行動が
実は、韓国や他の国々と大きく違うことがあり
また、それが日本人のとてもよい特質だったりするからだ

この受け身の言い方もまさにそうだ

女房に逃げられて参った
出ていかれ困った

と自らを恥じ、弱みをさらけ出す姿勢は
相手を責める夫より
よほど粋で、男らしい

本当は強い人ほど
自信がある人ほど自らの非を認め
相手を受け入れることができる

ことを丸く収めたり、穏便に済ませるには
この自分に全て責任がある
という態度や姿勢があった方がいい

苦情に対しての対応も同じだ

テレビなどで、謝罪するときも
全ての罪を引き受けて私が悪かった

という人の方が好感を持てる

この反省があまりいき過ぎて
自虐的になってしまってはいけないが…

しかし、昨今交通事故などで
謝らない人が増えてきたように感じる

自分の非を認めると後で、点数を取られたり
罰金が多くなるからだという

欧米流の合理主義の影響だ

呉善花さんの講演録を読み
仮に自分が少し不利になろうが

「まず謝る」

「反省をする」

「人を責めない」

という奥ゆかしい穏やかな姿勢が
本来の日本人なのだ

と、少し誇らしく思えてきた

そしてこの考え方こそが「感謝の心」
につながるのではないかと思う

人を非難しているうちは
決して感謝の気持ちは生まれない



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