2009.10.1 |
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エノキアン協会に学ぶ |
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エノキアン協会という会がある
エノキアン協会とは
「創業200年以上の歴史を持ち、同族経営で、業績も良好」
という三条件を満たしていることが入会条件のフランスで生まれた会だ
フランス12社、イタリア16社など8カ国、計40社で構成されている
日本では、お酒の月桂冠(370年)
名古屋の岡谷鋼機(340年)
伊勢の赤福(300年)
そして、石川県の旅館「法師」の4社が加盟している
この40社の中で一番古いのが「法師」
創業は718年で、何と1300年にわたって営業している
現当主は46代目で、世界最古のホテルとして、ギネスブックでも認定されている
次に古いのがイタリアの会社で約1000年
しかし、日本の旅館を調べてみると
1000年近く営業している旅館は5、6軒はある
しかも、日本で200年以上続いている会社は3000社あり
2位のドイツ800社と比べても特出して多い
ちなみに、中国は9社、インドは3社、韓国はゼロで
建国してまだ230年あまりのアメリカもゼロだ
なお、エノキアン協会には入っていないが
現存する世界最古の企業は
日本の金剛組(こんごうぐみ)で、実に約1500年前の創業だ
企業は永遠にわたって
事業を続けることこそが社会的責任である、と言われる
それを「継続企業の前提」すなわち「ゴーイングコンサーン」という
企業は、一度生まれた以上、本来は死ぬことは許されない
続けることを前提に作られているからだ
続けるためには利益を出し、売り上げを上げ
客数を増やし続けなければならない
そのためには
お客様の信頼を得て社員、スタッフの協力を得
取引先や地域社会に信頼され愛されることが必要だ
奇をてらった戦略など一つもない
ただ、基本に忠実にお客様や社会の変化に合わせ
企業の体質を変えていく
企業の体質を変えられないところは
倒産への道をまっしぐらに進む
昨今、100年に一度の危機と大騒ぎしているが
200年、300年と続いている会社にとっては
こんなものは危機でも何でもないだろう
日本には企業が長く続く土壌がある
世界で最も老舗を大事にする国柄だ
我々は、長く続く先達の会社を見習い
もっと、自信と誇りを持ち、勇気と元気を出してやっていきたい |
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