2009.9.28 |
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| 自分の大切な人を守るには |
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私の心理学の師匠は今はもう亡くなってしまったが
アメリカで学び、学位も資格もとったＲ氏だ
Ｒ氏を呼んでワークショップを開催したことがある
終わってから懇親会になり、隣に座ったＲ氏が私に、こんな話をしてくれた
Ｒ氏の娘さんがある有名な音楽大学に在籍していた時
ピアノの教授にこういわれた
「あなたにはピアノの素質は無いし、遺伝的にも駄目だ
習うのはもうあきらめた方がいい」
娘さんは幼稚園の時からピアノを習い
ピアノに夢を持ち、ピアノに限りない愛情をそそいでいた
泣きながら帰ってきた彼女は悲観して自殺まで考えたそうだ
それを聞いたＲ氏はその教授に面会し、理路整然といった
Ｒ氏の家系では何人も音楽家を輩出していること
生徒を自殺しそうになるくらい追い込んでしまうという
その強圧的な言動や生徒への気遣いのなさ等々を挙げ
「あなたは教育者としては不適格」と徹底的にやり込め
結局は、彼を大学と教育界から追放した
Ｒ氏はいつもは限りなく優しい弱者を徹底してサポートする
人を怒っている姿は見たことがない
いつもニコニコしている
ジョークを連発する
誰かを攻撃することは絶対にありえない
心の病んだ人を助ける名セラピストだ
そんな人が何故…
相手を完膚無きほど叩きのめしたのか
Ｒ氏曰く
自分の大切な人を守るには考えられないほどのパワーがいる
もし、その立ち向かう相手が悪の権化のような強いパワーを持っているとしたら
その時には悪のパワーに倍するパワーで立ち向かわないと
こちらが傷つき負けてしまう
心理学は優しいだけでは駄目なんだ
と言った
善人は相手がどんな人でも
傷つけてはいけない
戦ってはいけない
常に優しく対応しなければいけない
と思い込んでいる
しかし、もし相手が悪のパワーを持ち
したたかで、狡猾で、巧妙で、声が大きく、力が強かったら
挑まれ、仕掛けられた善人はひとたまりもない
強さを持った善人にならなければ大切な人は守れない
プロテクトとは…
今は亡きＲ氏に教科書にはない
真の実践の心理学を教わった気がする
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