2009.9.23 |
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明と暗 |
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京都の有名な会社の会長I氏をを中心とした勉強会があり
全国から5.6名の仲間が選ばれI氏と対談したことがある
対談した後、食事になった
座敷だったが、私の正面がI氏だった
かなり前に
「パーフェクトカンパニー」という本を友人にもらったことがある
今は絶版になっているが
副題は
「ベターでもベストでもなくなぜ”パーフェクト”を目ざすのか」
シュルンベルジュという一般には知られていないが
超高収益の、これこそパーフェクトとI氏が唸った会社の話だ
その本の中に書いてあったことで疑問に思っていたことがずっとあった
それをI氏に質問してみた
「I氏は愛や徳が大事といつもおっしゃっていますが
時には意に反して
人に辞めてもらったり、叱責したり
経営には、相反することを行わなければならないことがあると思いますが
そのことはどうお考えですか?」
私の質問にI氏は
うーん、と唸って2.3分沈黙した
そして答えた
「それはすさまじい質問です
私も、時には精神分裂ではないかと思う時があります
しかし多分、名経営者と呼ばれる人は
そういった相反することを同時になんの矛盾もなく
平然とやってのける人のことだと思います」
経営や人生には
明と暗が表裏一体をなして存在する
時には泣いて厳しい処置を取らなければならないときもある
それらをどっしりと受け止め
本気で、全力で、対処していくしかないのだろう
誰もわかってくれなくても
やらなければならない時もある
常人には計り知れない様々な苦労を重ねたであろう
I氏の重い言葉に胸を打たれた
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