2009.9.21 |
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三途(さんず)の川を渡るとき |
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成田の空港から近くのホテルに宿泊する為、タクシーに乗った時のことだ
何のきっかけか忘れたがその運転手さんが自分の臨死体験の話をしてくれた
大きな事故で瀕死(ひんし)の重傷になり
気づいた時は、自分がベッドに寝ていて
まわりを妻や子供達や先生が囲んでいた
そのシーンを自分は部屋の上の方から見ていた
次の場面では暗いトンネルのようなところがあり
そこを抜けると明るい出口が見えた
そちらに行こうとしたが誰かに何回も呼ばれた
気がつくと、自分はベットの中にいた
あとで聞くと明るい方に行こうとしていたときは危篤状態だったそうだ
タクシーに乗っているほんの短い間の会話だった
本で読んでも大体同じようなパターンだが
実際に体験した人にあったのは初めてだった
私が繰り返し読む小冊子があるたった150円の小さな本
「ほほえみ読本」だ
その中の心に残る詩
『捨てて』
どんな大事なものでも
荷物はみんな捨ててください
自分のからだも捨てるんですよ
……三途(さんず)の川の番人のことば……
どんなにお金を稼いでも
どんなにたくさんの物をもっていても
どんなに美しくてスタイルがよくても
どんなに知識があり頭がよくても
どんなに栄耀栄華を極めようと
三途の川を渡るときは捨てていかなければならない
この世に残せることは…
どれだけ世の中の役に立ったか
どれだけ人に喜んでもらったか
どれだけ人に感謝したか
どれだけ人を許したか
という人の心に残った温かな想いだけ |
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