2009.9.8 |
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医王(いおう)の目には |
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「医王(いおう)の目には 途(みち)に触れて 皆薬なり」
(弘法大師空海)
「優れた名医の目から見れば、道ばたに生えている雑草の中からも薬を見出すことができる」
これは、高野山真言宗の松長有慶管長から聞いた言葉だ。
明珠在掌(めいじゅたなごころにあり)という禅語がある。
明珠とは、宝物のことで、宝物は自分の手の上にある、ということ。
幸せの青い鳥を探しに、あらゆる国を探し回るが結局は、
青い鳥は家の中にいた、というメーテルリンクの「青い鳥」のように。
我々は、商売の種や、あらゆるチャンス、そして幸せを探すのに、
見当はずれの遠くを探していることが多い
見る人が見れば…
その人が携わっている仕事の中に
長年経験してきた蓄積の中に
今まで捨ててきた雑草の中に
そして、自分の手のひらの上に
妙薬や明珠はある
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