2009.9.3 |
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あなたはガルシアに手紙を届けられるか? |
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世界中で1億人に読まれ、時の明治天皇も絶賛したとされる
「あなたはガルシアに手紙を届けられるか?」
(エルバート・ハバード)
ガルシアとは、かつてアメリカとスペインが戦争した当時、
キューバにいた反スペイン戦線の将軍の名前である。
彼こそがこの戦争の勝利を握るキーパースンであることは明らかだった。
彼を味方に引き入れるか、あるいはその動きを止めるかで勝敗が決まる。
できなければ、100%アメリカは負ける、とアメリカ大統領マッキンレーは考えた。
しかし、ガルシア将軍の居所はまったくわからなかったし、
コンタクトを取ることなど不可能だと誰もが思った。
そこで、彼をおいて他にはいない、と白羽の矢が立てられたのが、
アメリカの一兵士ローワンだった。
彼は、大統領の「ガルシアへの手紙」を託された時、
次の一言を全く発しなかった。
「ガルシアはどこにいるのか?」
(中島孝志訳・三笠書房より)
情報過多の時代、我々は自分の頭で考えることをしなくなってしまった。
何かを解決するのに、ネットで調べ、本を読み、人の話を聞き、コンサルや専門家に頼る。
しかし、前例のない出来事に対しては、自らが悩み、考え、
のたうちまわって解決法を探すという、およそ非効率的な作業しか他に方法はない。
我々は時として人に頼りすぎる。
自らに問い、考え抜き、自得することが必要だ。
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